1999年のちょっと古めの研究です。
研究者はポジティブなイニシャルやネガティブなイニシャルを持つことはその人の寿命に関係があるのかどうか調べました。
調査したのはカルフォルニア州の死亡証明書のデータバンクから、ポジティブなイニシャルの男性を1200人、ネガティブなイニシャルの男性を2287人、そして、ポジティブなイニシャルの女性を533人、ネガティブなイニシャルの女性を3512人を選びました。
ここでいうポジティブなイニシャルというのはG.O.D.(神)、H.U.G.(ハグ)、J.O.Y.(喜び)、W.I.N.(勝利)など。
ネガティブなイニシャルはB.A.D.(悪い)、D.I.E.(死)、P.I.G.(ぶた)、S.A.D.(悲しい)などです。
結果は、ニュートラルなイニシャルの男性の平均寿命よりも、ポジティブなイニシャルの男性は4.48年長く生きし(p <0.0001)、
ネガティブなイニシャルの男性は2.80歳短い寿命でした(p <0.001)。
女性の場合、ポジティブなイニシャルの女性は3.36年長生きし(p <0.0001)、
ネガティブなイニシャルの女性の寿命は差が出ませんでした。
また、ポジティブなイニシャルの人は対照群より自殺や事故で亡くなる人は少なかったのに対し、ネガティブなイニシャルの人は自殺や事故で亡くなる人が多くいたそうです。
ネガティブなイニシャルの女性の寿命は差が出ませんでした。
また、ポジティブなイニシャルの人は対照群より自殺や事故で亡くなる人は少なかったのに対し、ネガティブなイニシャルの人は自殺や事故で亡くなる人が多くいたそうです。
そして、このイニシャルによる寿命の影響は、性別、人種、死亡年齢、社会経済的状態、または親のネグレクトの影響によっては説明できないそうです。
日本人は3文字のイニシャルを持つ人は少ないでしょうし、あまりイニシャルを気にする人もいないので、この研究は日本人ではできないかなと思います。
でも、良い印象の名前を持つ人と悪い印象の名前を持つ人の寿命は違いそうですよね。
また、こういう研究を読むと、「名前の印象から無意識に影響を受けているのではないか?」と考えてしまいます。
私は「あっきー」と友人からも呼ばれているし、「あっきー」ってなんだか明るい印象なので、ちょっとうれしい研究結果でした(笑)
私は「あっきー」と友人からも呼ばれているし、「あっきー」ってなんだか明るい印象なので、ちょっとうれしい研究結果でした(笑)
P.S.
論文のイントロにも面白そうな研究が紹介されていました。
・誕生日や休日の直前に死亡する人が少ない。これらの象徴的な行事の直後に死亡する人が多くなる。
・21歳、30歳、40歳で自殺率がピークに達した。おそらくこれらの年齢層の中で、この歳に象徴的意義があるためである。
参考文献
・Christenfeld N, et al. "What's in a name: mortality and the power of symbols." J Psychosom Res. 1999.
・トルステン・ハーフェナー『心を上手に操作する方法』サンマーク出版、2012、p.210
論文のイントロにも面白そうな研究が紹介されていました。
・誕生日や休日の直前に死亡する人が少ない。これらの象徴的な行事の直後に死亡する人が多くなる。
・21歳、30歳、40歳で自殺率がピークに達した。おそらくこれらの年齢層の中で、この歳に象徴的意義があるためである。
参考文献
・Christenfeld N, et al. "What's in a name: mortality and the power of symbols." J Psychosom Res. 1999.
・トルステン・ハーフェナー『心を上手に操作する方法』サンマーク出版、2012、p.210