書評ブロガーのあっきー(@AKKI_BOOK)です。
『メンタリズム禁煙法』(メンタリストDaiGo、SBクリエイティブ、2018)を10月に読みました。
本書は禁煙をしたい人、禁煙させたい人が身近にいる人が対象の本となっていますが、「やめたい習慣があるなぁ」と思っている人にも使えそうだな、と思って読んでいました。
今回は本書のどのあたりが習慣をやめたいときに使えるかを、章を追いながら書いていこうと思います。
第1章 なぜあなたはタバコをやめられないのか?
第1章では、タバコをやめたいと思っているけれどやめられない人が思っている3つの誤解について書かれています。ニコチンの依存性はそう高くないみたい。へー
たしかに禁断症状?みたいなものが出ている人は見かけないな
第2章 事前準備をする
第2章では「やめると決心して、周りに言う」ということが書かれています。これは、タバコ以外でも使えますよね。
周りに言うことは「パブリック・コミットメント」と言い、『影響力の武器』や『ヤル気の科学』でも紹介されています。
また、どうしてタバコをやめるのかという理由を明確にした人はそうでなかった人に比べて1.45倍も禁煙成功率が高かったそうです。
「△△なので、〇〇をやめます!」って周りに言うのが効果があるってことですね。
第3章 科学的に正しい7つの禁煙法
第3章では最強の禁煙法として「CDCクイットプラン」という方法が紹介されています。禁煙成功率が他の方法よりも頭一つ抜けているらしい…すごい。
ステップが5つに分かれているそうですが、まとめると次の3つに分かれるそうです。
- 習慣的な行動を生んでいる状況・環境に気づく。
- その状況を遠ざけるためのプランを立てる。
- 立てたプランを実行するしくみ・新しい習慣をつくる。
習慣の本によく書いてある内容ですね。
また、2016年のオックスフォードの実験から禁煙するなら、数本ずつ減らしていくよりも、決めた日から0本にした方が禁煙成功率は25%も高かったそうです。
やめることができたら、きっぱりやめる方が効果が高いんですね。
そして禁煙日記をつけることも紹介されていました。
- いつ「したく」なるか
- どのくらい「したい」か、100点に近いほど「したい」として何点か
- どんな状況で「した」のか、「した」後どんな感情になったか
- 何が「する」という行為につながったのか
この日記のメリットとして、「マインドフルになる」とか、「してしまう時間帯・環境・きっかけが分かる」などが挙げられていました。
第4章 禁煙成功を支える5つのメンタルテクニック
吸いたい欲求から逃れる5つの心理学的なテクニックを紹介しています。- 20秒ルールを使う
- 採点法で気持ちが落ち着いていくのがわかる
- 心理的対比を利用する
- どうにでもなれ効果を防ぐ
- 瞑想をする
どれも、やめたいことがあるときに使える方法ですね。
第5章 大切な人を禁煙させたい人のための説得テクニック
この章は周りに禁煙させたい人がいる人を対象にした章です。何か人に説得したいことがある人にも、もちろん使えるなぁと思います。
・BYAF法を使う
パレオな男でも記事がありました。
「22,000人のデータ分析でわかった最強の説得術「BYAF法」」
「事象」+「希望」+「ですが、あなたの自由です。」という構文がいいみたい。
- 誰かのためを意識させる
- 努力よりもプロセスと結果をほめる
感想
190ページと他の本よりも薄いんですよね。「禁煙したいけれど、本読むのはなぁ」といった本を普段読まない人も対象にしているから、薄くしたのでしょうか?
DaiGoさんには習慣をテーマにしてもう1冊書いてほしいなぁ。