10月に読んだ中で、「面白い研究や実験が載ってる!」と思った本の紹介。

2018年11月2日金曜日

本の紹介(複数冊)

t f B! P L
昨日のブログ記事
10月に読んだ中で、「使える!」と思った本の紹介。
で、おまけとしてもう3冊紹介をしようと思ったのですが、おまけの内容の方が多くなってしまったので、別の記事にしました。

以下の3冊も良い内容でした。

特に、知らない研究や実験が多く取り上げられていたので「へー」「ほー」と思いました。
「すぐ使える知識が書かれている本が読みたい!」という10月の私の気持ちには刺さらなかったのですが、「理論や面白い研究を知りたい!」という気持ちのときには刺さったかも。




『人生は20代で決まる』(メグ・ジェイ、早川書房)
・新しい仕事の4分の3以上が「たまにしか」、あるいは「めったに」会わない人物のつてよってもたらされる。
DaiGoさんの『人間関係をリセットして自由になる心理学』でも、ゆるいつながりが大事と言っていました。

・脳は異様な方を強く覚えている。また、人は幸せ、悲しみ、怖いことなど、強く感情を揺さぶられる出来事は、よく覚えている。
前からこのことは知っていましたが、具体的にどんな実験があったのかは知らなかったので、知れてうれしかったです。

・「同居」のカップルは、結婚生活が満足度が非同居よりも低く、離婚率が高い。

・人生の中で後にも先にも、20代ほどパーソナリティーが変化する時期はない。

・20代で目標設定して進んだ人は、30代でもっと大きな目標ができたり、専門性が向上して起業したり、幸福感を得ている。

本書を読んで、20代が大切な時期だということが「科学的に」わかりました。

文庫版がハヤカワノンフィクション文庫で出ているのですね。
いい仕事をしている。



『When 完璧なタイミングを科学する』(ダニエル・ピンク、講談社、2018)
日本語のように未来の表現が現在の表現とそんなに変わらない言語を使っている人は、未来のことを今の延長線上にあると考えるらしいです。
逆に、英語のように未来の表現が現在の表現と異なる言語を使っている人は、今と未来を区別して考えるようです。

他にも、
・朝型と夜型を「ヒバリ型」、「フクロウ型」、「第3の鳥類」と言い換えて、それぞれの時間の使い方の説明。

・マラソン大会の参加者の割合が1番多かった年齢は29歳。29歳の人がマラソンで走る傾向は28歳または30歳の人と比べて約2倍に上った。

・合唱は心拍数を安定させ、エンドルフィン値を高める。肺機能が改善する。痛みを感じにくくなり、鎮痛剤の必要性を減らす。過敏性腸症候群の症状を緩和する。感染症に対する抵抗力が高まる。

など、面白い研究が紹介されていました。
各章のまとめのページに何を実践すれば良いのかも書かれておりました。



『幸せな選択、不幸な選択』(ポール・ドーラン、早川書房)
幸せとは何か?幸せになるためには何をすれば良いか?を解説した本です。
面白い研究が多く紹介されていました。

・焦点効果
あることが重要であるかどうか考えるときに、それに注意を向けている状態なので、非常に重要だと考えてしまうこと。自分の生活の中で実際にそれを経験すると、思ったより重要ではなかったと思ったりする。

・差異バイアス
2つの選択肢を別々に評価する場合に比べ、同時に評価する場合には両者の差は大きいとみなしてしまう傾向のこと。

・投影バイアス
私たちが今どう感じているかを、未来にどう感じるかを想像する際に影響を与えてしまう傾向。

・どこの大学に進学するかを決めるためにキャンパスに訪れた日の天気がくもりだと入学を希望する人が多くなる。

・冬服の購入は、寒い日には購入する服の数が増えるが、その後返品される数も増える。

・コマーシャルのある番組を見た人たちの方がコマーシャルがない番組を見た人よりも番組を楽しんでいた。

「無意識」がテーマの本が好きで、本書も無意識についての研究を多く取り上げていたので面白く読めました。




以上、おすすめの本の紹介でした。

自己紹介

あっきー

大学4年間で1,000冊読了。このブログでは、心理学、生き物などのオススメ本について紹介していきます。

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