名古屋大学から朝食を抜くと太るという研究が発表されたけど…

2018年11月5日月曜日

健康 考察 論文

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最近、名古屋大学が朝食を抜くと太るメカニズムを解明したというニュースが話題のようですね。

朝食を抜くと太るメカニズム、名古屋大が解明 原因は「体内時計の乱れ」

まあ、私が朝食を抜いているので、私の周りだけ話題なのかもしれませんが。
朝食を抜く派の私にとっては、少し残念なニュースでしたが、そのニュースを聞いて、気になった点が3つあったので書きたいと思います。

まず、どんな実験だったかというと、こんな感じです。

ラットを2つのグループに分け、朝食を食べる人と食べない人を想定して、エサを与える時間に4時間の差を設けたそうです。
14日間、同じ量の高脂肪食を与えたところ、朝食を食べない人を想定したグループのラットの体重がより増えた結果が出ました。


では、気になった点を3つ紹介します。


その1「ラットが実験対象だということ」


今回の実験ではラットが実験対象だったということが、まず気になりました。
ラットとヒトはやはり違うので、ヒトでも同様の結果が出るかは今後の研究を待つしかないですね。


その2「実験期間が短いこと」


実験期間が14日間なのは短いかなぁと思いました。
14日間の朝食抜きで体内時計のリズムが変化したみたいですが、もっと長い時間の実験期間だったら、もしかしたら体内時計が安定するのではないかなと思います。


その3「同じ量の高脂肪食を与えていること」


ヒトが朝食を抜いたら、その分のカロリーを昼食と夕食に回すのかはわからないですよね。
同じ量の高脂肪食を分けてあげなかったら、消化しきれなくて太りそうな印象があります。

以上、気になった3点でした。


もちろん、この研究で参考になったこともありました。
論文の結論にはこう書いてあります。

この研究は、ヒトにおける朝食を抜くことによる代謝異常および肥満が、肝臓などの末梢組織の概日リズムの変化を介して媒介されることを提案している。

朝食を抜くのは体内時計を狂わせてしまうかもしれないのですね。
逆に朝食をいつも抜いている人はたまに朝食を食べると体内時計を狂わせてしまいそうなので、注意が必要だと思いました。

また、私はこのニュースをはじめは人から聞いたので、少しの情報だけでした。

「朝食を抜くと太るって研究が名古屋大学で発表されたらしいよー」
これだけです。

これだけ聞くと、ヒトを対象にしてるのか、実験期間とか分からないことだらけで、自分で色々と考えても誤った結論に行ってしまいそうだなと思いました。
このニュースから「自分で情報元を調査する」ことの大切さを気づかせてくれたように思います。


あと、ブログ「パレオな男」によると、
・朝食を抜いても抜かなくても太らない
「朝食を抜くと太る!」は大嘘。抜こうが抜くまいがどっちでもいいです

・朝食を抜いても頭の働きは同じ
朝食を抜くと頭が悪くなる?

という記事もあるので、朝食を抜いてもいいかなーと思っています。

自己紹介

あっきー

大学4年間で1,000冊読了。このブログでは、心理学、生き物などのオススメ本について紹介していきます。

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