記憶の分類をしてみた!

2018年11月11日日曜日

勉強法

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短期記憶や長期記憶のように「〇〇記憶」という用語が多くないですか?
最近、記憶について人に説明するときがあったので、私なりにまとめてみようと思います。



図でまとめるとこんな感じになります。


それぞれがどういう記憶なのか、説明していきます。


目次

記憶は大きく3つ(感覚記憶、短期記憶と長期記憶)に分類される。
短期記憶は即時記憶と作業記憶(ワーキング・メモリー)に分かれる。
長期記憶は陳述記憶と非陳述記憶に分かれる。
陳述記憶は意味記憶とエピソード記憶に、非陳述記憶は手続き記憶とプライミング記憶に分かれる。
記憶には原始的な記憶から高度な記憶への階層がある。
まとめ
参考文献


記憶は大きく3つ(感覚記憶、短期記憶と長期記憶)に分類される。


まず、記憶は感覚記憶、短期記憶と長期記憶に分かれます。
分類の仕方としては「どのくらい頭の中に情報を保持できるか」が基準になっております。

感覚記憶は五感を通じて読み取った記憶のことです。最大4秒程度しか保持できません。
また、感覚ごとに時間は異なっており、視覚情報は1秒程度、聴覚情報は4秒程度の保持ができます。

続いて、短期記憶は感覚記憶よりも長く情報を保持できる記憶のことです。
例えば、人と話している間はその人の名前を覚えていられるけれど、別れた後は忘れてしまうといった記憶は短期記憶になります。

そして、人の名前を別れた後もずっと覚えていられるような、長い時間覚え続けている記憶を長期記憶と言います。

この短期記憶と長期記憶はさらに分類することができます。


短期記憶は即時記憶と作業記憶(ワーキング・メモリー)に分かれる。


短期記憶は即時記憶と作業記憶(ワーキング・メモリー)に分かれます。

即時記憶とは、いま何に注目しているのかを示す情報や、現在の思考の流れを決める情報を覚えている記憶のことです。
この即時記憶は30秒未満で消失します。
例えば、眠る前にもやもや考えたりすることは即時記憶に分類されます。

そして、能動的に繰り返し復唱して、覚えている時間を伸ばした即時記憶が作業記憶(ワーキング・メモリー)です。
作業記憶に残せる情報のかたまりの数は「マジックナンバー7±2」と言われています。(ただし最近、残せる情報のかたまりは3つじゃないかという話を聞いたことがあります。)
今日する仕事を頭の中で覚え続けておくことは作業記憶になります。
また、「マルチタスクが良くない」と言われるのは、この作業記憶の容量が多くの情報で少なくなり、頭の中がパンクするような状態になってしまい、作業の効率が落ちるという理由から言われています。


長期記憶は陳述記憶と非陳述記憶に分かれる。


長期記憶はさらに、陳述記憶(宣言記憶、顕在性記憶)と非陳述記憶(非宣言記憶、非顕在性記憶、内在性記憶)に分類されます。

陳述記憶とは、言葉やイメージとして意識的に思い出すことのできる記憶のことです。一般的に「記憶」という言葉はこの陳述記憶を指すことが多いです。
テストで測る記憶や、旅の思い出として思い出す記憶は、この陳述記憶のことです。

それに対して、非陳述記憶は無意識的であり、自覚することのない記憶のことです。
運動の技能、知覚技能、習慣や情動の学習、馴化(慣れ)、鋭敏化、古典的条件づけやオペラント条件づけの学習にも関与しています。
自転車の漕ぎ方のように、体が覚える記憶はこの非陳述記憶のことを指します。


陳述記憶は意味記憶とエピソード記憶に、非陳述記憶は手続き記憶とプライミング記憶に分かれる。


ここまでどんどん細かく記憶を分類してきましたが、長期記憶である陳述記憶と非陳述記憶はさらに分類することができます。

陳述記憶は意味記憶とエピソード記憶に分かれます。
意味記憶は知識を覚える記憶のことで、テストで測ることのできます。
エピソード記憶は経験したことやストーリーとして覚えた記憶です。
例えば、旅の記憶はエピソード記憶にあたります。
また、場所記憶と呼ばれる、場所に関連した出来事は思い出しやすいという記憶もエピソード記憶に関係しています。
海に行くとナンパしたことを思い出すというエピソード記憶は場所記憶が関係しています。

非陳述記憶は手続き記憶とプライミング記憶に分かれます。
手続き記憶は自転車の漕ぎ方のように、何回も繰り返すことで無意識に覚えている記憶のことです。
プライミング記憶は先に頭に入ってきた情報が後に入ってくる情報に影響を与えるような記憶のことです。
例えば、ピザと10回言ったあとに、「ひじ」を「ひざ」と言い間違えてしまう現象は、ピザというプライミング記憶が「ひじ」を「ひざ」と言い間違える影響を与えたことになります。
言い換えると、プライミング記憶は前の情報が後の情報に影響を与える条件反射的な記憶のことです。


記憶には原始的な記憶から高度な記憶への階層がある。


記憶には生命の維持に必要な原始的で重要な記憶から高度な内容を持った記憶への階層があるという考えがあります。
そのような階層は原始的な記憶から、「手続き記憶」、「プライミング記憶」、「意味記憶」、「短期記憶」、「エピソード記憶」へと高度な記憶になってきます。
この階層は高等な生物や人間の大人ほど上の階層の記憶が発達していることを示しています。


まとめ


はじめに提示したこの図がうまく内容をまとめていると思います。

リハーサルとは、繰り返し練習(復唱やテスト)のことです。繰り返し練習することでより長く覚えていることができます。


参考文献


児玉光雄(2015)『勉強の技術 すべての努力を成果に変える科学的学習の極意』SBクリエイティブ
池谷裕二(2001)『記憶力を強くする 最新科学が語る記憶のしくみと鍛え方』講談社
ラリー・R・スクワイア、エリック・R・カンデル(2013)『記憶のしくみ 上』講談社

自己紹介

あっきー

大学4年間で1,000冊読了。このブログでは、心理学、生き物などのオススメ本について紹介していきます。

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