復習の頻度について書いてみました。
目次
2. 樺沢紫苑先生が提案する「137記憶術」
3. こんな感じの復習を提案してみます。
まとめ
参考文献
1. 池谷裕二先生が提案する復習の間隔
東京大学薬学部教授の池谷先生は著者『受験脳の作り方 脳科学で考える効率的学習法』で、以下の復習のプランを提案しています。
学習した翌日に、1回目
その1週間後に、2回目
2回目の復習から2週間後に、3回目
3回目の復習から一ヶ月後に、4回目
その1週間後に、2回目
2回目の復習から2週間後に、3回目
3回目の復習から一ヶ月後に、4回目
というように全部で4回の復習を回をこなすごとに間隔をあけていく方法です。
回をこなすごとに間隔をあけていくのは、忘却曲線の考え方から導かれます。
忘却曲線は復習をするたびに、覚えはじめの急激に忘れる速度が緩やかになります。
また、復習は忘れかけているとき、わかりそうだけれどわからないときが最も効果的です。
回をこなすごとに間隔をあけていくのは、忘却曲線の考え方から導かれます。
忘却曲線は復習をするたびに、覚えはじめの急激に忘れる速度が緩やかになります。
また、復習は忘れかけているとき、わかりそうだけれどわからないときが最も効果的です。
ということは、1回目の復習は全体の75%を忘れている1日後、2回目の復習は1回目の復習より緩やかになった忘却曲線で75%を忘れていそうな1週間後と、回を重ねるごとに間隔をあけて復習をしていくと効率的な復習になります。
また、受験のように長い期間覚えておきたいことは2ヶ月かけて復習をしていくこの作戦は良いと思います。
また、受験のように長い期間覚えておきたいことは2ヶ月かけて復習をしていくこの作戦は良いと思います。
2. 樺沢紫苑先生が提案する「137記憶術」
精神科医の樺沢先生は著書『覚えない記憶術』の中で、勉強をした1日後、7日後の復習では間が空いてしまうので、3日後も復習をする「137記憶術」をすすめています。
1日後、3日後、7日後という復習の日は大体の目安になっているので、厳密に復習をする日を設定する必要はありません。
また、本書では30日後にも復習をすることもすすめています。
3. こんな感じの復習を提案してみます。
最後に、私が受験生のときにしていた復習の頻度のパターンを紹介します。
以下の復習方法です。
・初めて勉強することは平日のみにする。
・1回目の復習は、勉強をした次の日にする。
・2回目の復習は、月〜水はその勉強をした日の土、日、月の間にする。木、金に勉強したことは、次の土、日、月に2回目の復習をする。
・3回目の復習は2回目の復習をした1週間後の土、日、月にする。
・4回目の復習は3回目の復習から1ヶ月後か、長期休みのときにする。
以上のパターンです。
表で書くとこんな感じ。
4週目の黄色に塗っている週が勉強と復習を続けると、こなしていく数になります。土、日、月では、初めて学ぶ16と1回目の復習の15、2回目の復習の9〜13、3回目の復習の4〜8をすることになりますが、復習をこなすごとにかかる時間は少なくなっていくので、大した量にはならないのではないでしょうか。
この復習のパターンは池谷先生や樺沢先生の本を読む前にしていたのですが、うまいことどちらの提案にもまあまあハマっていると思います。それぞれの曜日に勉強したことが何日後に復習されるかは以下の表のようになります。
他にも、木曜日に勉強できないときは、こんな感じになります。
・初めて勉強することは土日にする。
・1回目の復習は月〜金の間にする。
・2回目の復習は、月〜水に1回目の復習をしたことはその土日と、次の月から水の間にする。木、金に1回目の復習をしたことは次の木から日の間にする。
・3回目の復習は2回目の復習から1週間後にする。
この復習のパターンは受験生のように
・平日と休日がある
・平日に新しいことを勉強する。
・毎週、毎月、予定の変動が少ない
という人にオススメです。
3回目の復習は、2回目の復習の1週間後ではなく、2週間後でもいいかもしれません。
まとめ
実は、復習の頻度は「これがベストだ!」という実験結果もあります。その実験についてもまた紹介します。
参考文献
池谷裕二(2011)『受験脳の作り方 脳科学で考える効率的学習法』新潮社
樺沢紫苑(2016)『覚えない記憶術』サンマーク出版