「与えられたリソースを有効に使う考え方『ストレッチ』の大まかな内容を紹介!」
続いて、第4章から第9章の内容を大まかに紹介します。
第4章 いつでも「部外者の視点」を――見方を変えて秀でる方法
本章はある分野の経験、知識をほかの分野に適用しようという内容です。
経験を通して成功に近づく方法は2つあります。
1つ目はその分野で狭く深く専門性を高めっていって成功する方法です。
2つ目の方法は、その分野とは異なる経験、知識、資源を持つアウトサイダーになることです。
本章では、2つ目の成功の方法がストレッチャー的な考え方だと紹介しています。
多様な経験を積めば資源についてより広い視野で考えることができ、問題に取り組むアプローチの幅も広がります。
本章で紹介されていた会社では社員にある分野の経験、知識、資源を別の新しい場所に適応するために4つのステップを提示しているそうです。
- 色々な経験をしたり、知識を手に入れること。
- 手にしている経験、知識、資源を常に念頭に置いて、すぐに使えるようにしておくこと。
- それらが別の分野に適応出来ないか類推すること。
- 思い浮かんだアイデアを頻繁にテストしてみること。失敗は気にしない。
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第5章 台本がないほうがうまくいく!?――計画の前に行動せよ
本章は、計画を立てずに行動をしなさいという内容です。
計画は一見すると完璧なモノだと思いがちですが、実際はうまくいかないこともあります。
計画を立てないことで、新たな情報に柔軟に対応できたり、計画倒れを気にしなくてよくなります。
人は計画立案モードと行動重視のモードのときがあります。
計画立案モードにあるとき、人は様々な選択肢についてできるだけたくさんの情報集め、ベストなものを選ぼうとします。
そして、いざ行動をしようとなったとき、その選択に疑問を感じ、もっと良いやり方があるのではないかと立ち止まってしまいます。
一方、行動重視のモードのときは、考える前にとにかくやってみないと始まらない考えています。
まだ気づいていない別の方法があったとしても気にしません。
実は、この計画立案モードと行動モードは簡単に変えることができます。
ある実験では、どちらかのモードを採用したときのことを被験者に思い出してもらうだけで、彼らのモードを変えることができたそうです。
私の場合は、このブログを始めたときが行動重視モードでしたね。
第6章 「期待」が人を変えていく――ポジティブな予言の種をまこう!
本章はポジティブな期待をしようという内容です。
心理学では相手にポジティブな期待をするとポジティブな結果、ネガティブな期待にはネガティブな結果が返ってくることが分かっています。(例えば、「ピグマリオン効果」とか)
ポジティブな期待をすることで、相手はパフォーマンスを改善し、関係を強化し、豊かな機会を見出し、大きな目標に向かっていけます。
ですので、他者に対する期待、そして自分への期待をコントロールすることがとても重要になります。
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第7章 ミックスせよ!――思わぬ取り合わせの威力
本章は2つのことを1つにしようという内容です。
なんだか第4章の「ある分野のことを別の分野に持ってこよう」と似ていますね。
私たちは逆に物事を分離しようとする傾向がありますが、そこから脱却するための3つのステップがあります。
- 2つを分離したいという欲求を受け入れる。
- 2つのそれぞれが持つ価値を認識する。
- 双方の類似点を見出す。
コツは「どうすれば一方が他方の目標達成に貢献できるか」を考えることだそうです。
ストレッチャーは、資源を融合させる経験や状況を探し、そこから重複やつながりを見出しています。
第8章 見当違いは「ケガ」の元――間違ったストレッチにご用心
過剰なストレッチの考え方は逆に成功を遠ざけてしまいます。
そのような状態を本章では5つのケガとして紹介しています。
5つのケガとは、
- 単なるケチになる
- 生き場を失ってさまよう
- 学習せずに飛び出す
- 期待の高さで苦しめる
- 的外れな組み合わせをする
です。
ケガ1. 単なるケチになる
ケチな人はお金を今使うと将来何かをあきらめなければならないと思い、苦痛を感じますが、ストレッチャーはお金を使うことは苦痛ではありません。
むしろ賢い出費をしたと思います。
ケガ2. 行き場を失ってさまよう
請け負う仕事の種類が同じ人や変えすぎるよりも、同じような仕事の間で少しづつ移動していった人たちの方がたくさんの仕事を請け負っていたという研究があります。
他の研究でも、仕事の幅を少しづつ広げた方が良い創造性に優れ、昇進も早いことがわかっているそうです。
ケガ3. 学習せずに飛び出す
直感を頼りに飛び込んで失敗しないため、勉強もしなければなりません。
ケガ4. 期待の高さで苦しめる
人は誰かに期待を抱くとき、その人に2種類の情報与えています。
1つはポジティブな予言で、相手はそれに応えようた努力します。
もう一つは、「パフォーマンスプレッシャー」と呼ばれるもので、期待を負いすぎた人は期待に応えるという圧力がのしかかります。
ケガ5. 的外れな組み合わせをする
組み合わせを成功させるためには、「新しさ」と「役立ち感」と言う2つの要素のバランスを取る必要があり、このバランスに気をつけなければいけません。
第9章 ストレッチ強化トレーニング――今日から試せる12の方法
最後の章は、ストレッチマインドを身につけるために何をしたらいいのかということが12個紹介されています。- 資源や人材がたっぷりないと何もできないという考えを捨てる。
- 眠っている身近な資源や人材を活用する。
- 周りの環境を変える。過ごす場所を変える。
- 難しい仕事と簡単な仕事を交互にする。(資源の新たなつながりや組み合わせを発見することができる。)
- 尊敬できるストレッチャーと過ごす時間を作る。
- 毎日感謝する。(感謝の気持ちを抱く人がリソースに対する考え方が広がる。)
- 自分の持ち物(資源や人材)の中身を総点検する
- 行動してやったことを記録する。それを事前の計画と比べてみる。(どんな新しい学びがあったか? 迅速に行動したか? 前もって計画しなかったことで何をしないで、何をやったか?)
- 習慣を少し変えてみる。
- 新年の抱負を立ててみる。
- 資源はもっと分解できるか? 分解した要素から何か用途が思い浮かぶか? と質問する。
- 日記をつける。主な出来事、活動、体験をリストアップし、その横に思わぬメリットについて1つ書く。隠れたメリットが見つかったら、それはのちに宝になる。
今回のおすすめの本
本書の主張はすべて研究ベースになっているように感じました。
どの主張にも研究や実験が紹介されていて、説得力があります。
具体的なエピソードも豊富に含まれており、読んでいて面白あったです。
記事を読んでみて、詳しく気になった方はぜひお手に取ってみてください。
スコット・ソネンシェイン『ストレッチ 少ないリソースで思わぬ成果を出す方法』(海と月社、2018)