『いい緊張は能力を2倍にする』を読んで感想とか気になったこととか

2019年1月7日月曜日

本の紹介(1冊)

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『いい緊張は能力を2倍にする』(樺沢紫苑、文教社、2018)を読みました。
樺沢先生の他書のほとんどを読んでいたので、あまり目新しい内容はなかったかなぁという感想をはじめに持ちました。
でも、「逆U字理論」は知らなかったです!

緊張の原因は3つしかないみたいです。
  • 交感神経が優位
  • セロトニンが低い
  • ノルアドレナリンが高い
この3つしかないと思うだけでも、緊張について心の持ちようが違うと思うます。

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疑問に思ったこと

本書に書かれていたことで気になったことがありました。

多くの人がテンション上げたいと思っている。「高いテンション」を多くの人は歓迎します。
ところで、「テンション」の日本語の意味をご存知ですか?
「tention」は日本語に訳すと「緊張」です。
私たちは、調子が上がらないときは、「テンションを上げたい」と思っている。つまり、「緊張が低すぎる状態」は、仕事の効率が上がらない、避けるべき状態と認識している。つまり、緊張は完全な敵ではなく、「ある程度必要なものである」とも思っているのです。
たしかに「tention」の訳は「緊張」ですけれど、「テンション」と「緊張」を同じものと考えている人は少ないと思うので、太字の「つまり」と言えるのかな?「テンションが低い状態」と「緊張が低い状態」はイコールではないんじゃないかなと疑問に思いました。

読んだ時期が論理にうるさい時期だったので、少し気になりました。

疑問に思ったこと(その2)

もう一つ疑問に思ったことがあります。
神社参拝のスピリチュアルな意味合いは本書では議論しませんが、心理学的なメンタル的な意味合いにおいて、正しく「神頼み」をすれば、必ず効果が出ます。
心理学的には、「願望、目的を公言した場合」と「誰にも言わなかった場合」とでは、「公言した場合」の方が、目標達成しやすいことがわかっています。これを心理学では「予言の自己成就」と言います。「自分の目標や願望を宣言することで、人間の行動は無意識にそれを実現する方向に向いていく。だから、神社参拝。神様の前で目標宣言をすることが心理学的に見ても効果が十分に期待されます。
「果たして神頼みは公言になるのか…」という疑問が起こりました。
また、神様ではなく人に(それも身近な人に)目標を公言した方が効果がありそうです。確かそんな実験があったはず。

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感想

なんだか冷めた目で本を読んだので、冷めた感想が出てきました…。

冷めた目で読んでしまったのですが、本書で実行しようと思ったことは、想定問答集を作っておくということです。
質疑応答で出そうな質問を予想して、答えを「読み原稿」の形式で用意しておくと緊張も和らぐそうです。

想定問答集の作り方のコツには引用元と数値を盛り込んだり、2人きりで話すときには最近あった面白い話、笑い話、話して盛り上がりそうな話題などを事前に2つや3つは話のネタを用意しておくことだそうです。
早速、発表のためにやってみようと思います。

自己紹介

あっきー

大学4年間で1,000冊読了。このブログでは、心理学、生き物などのオススメ本について紹介していきます。

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