前回までは、神経細胞を構成する4つの部分と、グリア細胞の種類について話してきました。
ここからは、神経細胞がどうやって情報を伝えていくのかについて書いていきます。
2. 神経細胞は次の細胞にシグナルを伝える
スポンサーリンク
2-1. 概論
では、ここでは2つ以上の神経細胞がシナプスを介して繋がっている場合、どのようにシグナルを伝えていくのかについてわかりやすく書くことを試みていこうと思います。![]() |
図3「神経細胞のシグナルの伝え方」 |
神経細胞では図3の①から③の順にシグナルを伝えていきます。
まず、前にある神経細胞の軸索から次の神経細胞の樹状突起にシグナルが伝えられ、膜電位が変化します(①)。
まず、前にある神経細胞の軸索から次の神経細胞の樹状突起にシグナルが伝えられ、膜電位が変化します(①)。
「膜電位が変化する」というのは、おおざっぱに言うと、前の神経細胞の影響で、次の神経細胞の中の電気が今までの状態よりもよりプラスになったり、よりマイナスになったりすることです。
そして、電気がよりプラスの方向になり、さらにある値(閾値)を超えたとき、活動電位が発生し、軸索の末端(シナプス前終末)に伝わっていきます(②)。
最後に活動電位が軸索の末端に伝わってシナプスに到達すると、なんやかんやあって次の神経細胞の樹状突起にシグナルを伝えていきます。
以上が神経細胞間のシグナルの伝え方の概略です。
おおざっぱに言ってしまった部分は次回の膜電位の話で書いていき、なんやかんやあった部分は次々回のシナプスの話で詳しく書いていきます。
そして、電気がよりプラスの方向になり、さらにある値(閾値)を超えたとき、活動電位が発生し、軸索の末端(シナプス前終末)に伝わっていきます(②)。
最後に活動電位が軸索の末端に伝わってシナプスに到達すると、なんやかんやあって次の神経細胞の樹状突起にシグナルを伝えていきます。
以上が神経細胞間のシグナルの伝え方の概略です。
おおざっぱに言ってしまった部分は次回の膜電位の話で書いていき、なんやかんやあった部分は次々回のシナプスの話で詳しく書いていきます。
とりあえずここまで。
まとめ
神経細胞のシグナルの伝え方
- 軸索から樹状突起にシグナルが伝えられ、膜電位が変化する。
- 電気がある値(閾値)を超えたとき、活動電位が発生して、軸索の末端に伝わる。
- 活動電位がシナプスに到達すると、樹状突起にシグナルを伝える。
スポンサーリンク
参考文献
- カンデル神経科学