最近、『それゆけ!論理さん』(仲島ひとみ著、野矢茂樹監修、筑摩書房、2018)を読みました。
本書を読んで、論理学を学べば、批判的に物事を見る力が育ちそうだと思うことが書いてあったので、今回はそのことについて書きます。
今回の記事のタイトルは「東大生の100%が水を飲むなら、水を飲めば東大に入れる?」と書きました。
仮に、何かの調査で東大生の100%が水を飲んでいることがわかったとしましょう。
さて、東大に入るには水を飲むと良いのでしょうか?
また、東大生は水を飲むから、水は頭を良くすると言えるでしょうか?
言えないですよね。
でも、「超一流は少食」とか「東大生のノートはきれい」と主張する本があったとして、私の場合は結構だまれちゃうなぁと思いました。
では、だまされないためにはどのように考えればいいのでしょうか?
だまされないためには、以下の4つのパターンを比較するとよいです。
「きれいなノートの人は頭がいい」ということが言えるかどうかを考えていきます。
まず、4つのパターンに分けます。
この4つのパターンに分けると、「ノートがきれいな人は頭がいい」ということが本当かどうかが考えやすくなります。
私の場合は、このように分けると、「東大生の人でノートが汚いと言っていた人がいたなぁ」とか「塾の生徒でノートをきれいに取ろうとしていて、授業のスピードについていけてないなぁ」という考えが思いつきました。
自分の経験則だけで「4つのパターンに当てはまる人がいるから、『きれいなノートの人は頭がいい』というのは間違いだ」とするのは少々危険ですが、与えられた情報を鵜呑みにすることはなくなると思います。
仲島ひとみ著、野矢茂樹監修(2018)『それゆけ!論理さん』筑摩書房
本書について記事を書きました。→否定は反対のことではない『それゆけ!論理さん』
では、だまされないためにはどのように考えればいいのでしょうか?
だまされないためには、以下の4つのパターンを比較するとよいです。
「きれいなノートの人は頭がいい」ということが言えるかどうかを考えていきます。
まず、4つのパターンに分けます。
- ノートがきれいな頭がいい人
- ノートが汚い頭がいい人
- ノートがきれいな頭が良くない人
- ノートが汚い頭が良くない人
この4つのパターンに分けると、「ノートがきれいな人は頭がいい」ということが本当かどうかが考えやすくなります。
私の場合は、このように分けると、「東大生の人でノートが汚いと言っていた人がいたなぁ」とか「塾の生徒でノートをきれいに取ろうとしていて、授業のスピードについていけてないなぁ」という考えが思いつきました。
自分の経験則だけで「4つのパターンに当てはまる人がいるから、『きれいなノートの人は頭がいい』というのは間違いだ」とするのは少々危険ですが、与えられた情報を鵜呑みにすることはなくなると思います。
参考文献
仲島ひとみ著、野矢茂樹監修(2018)『それゆけ!論理さん』筑摩書房
本書について記事を書きました。→否定は反対のことではない『それゆけ!論理さん』