母と晩ご飯の話をしていて、「今日の夜はお好み焼きにするから、焼きそばを買わないとね」と会話をしました。
これ、通じる人いますか?
実は、我が家ではお好み焼きを鉄板で作るので、お好み焼きを作るついでに焼きそばも一緒に作るのです。
…そんな家は多いかもしれないので、わかるよーという人もいたのかな(^_^;)
多分、普段、お好み焼きを作るときに焼きそばを作らない家庭では「えっ?意味わからん」となるかと思います。
どうして、「意味がわからない」となるでしょうか?
それは、「我が家ではお好み焼きを作るときに焼きそばも作る」という「隠れた前提」を知らないからです。
「隠れた前提」とは何かを言いたいときに「当たり前だから書いていないよー」という前提です。
よくある例だと日本語の主語の省略です。
「それ取ってー」と言うときに「それを取るのはあなた」という前提があります。
勉強中、どうして解説を読んでも分からないのでしょうか?
これは、勉強のときにも言えると思います。
私は受験生のときに数学を勉強していて、「問題が分からなくて解説を読んだのに、解説が分からない!」という状態になったことが数え切れないほどありました。
また、国語で「行間を読め!」と言われることもあると思います。
(私はそのように言う先生には会ったことはありませんが。)
どうして解説を読んでも分からないのでしょうか?
行間には何が書いてあるのでしょうか?
この2つの疑問を解決するのが、「隠れた前提」の存在です。
「解説を読んでいても分からない」、「行間が読めないから何を言っているのか分からない」というのは読み手が「隠れた前提」を知らないからです。
例えば、数学の問題の解説を読んでいて分からなくなるのは、その分野で使う公式やよくある解法のパターンを知らないからということが挙げられると思います。
国語の場合は、(行間に何があるかというと空白しかないのですが、)日本語なのに解けないのは書かれている内容の背景となる知識や用語の意味をきちんと知らないということが挙げられると思います。
よく「国語は日本語だから読める。勉強しなくてよい」みたいに言う人もいますが、解けない人は背景知識や用語の意味を知るという勉強した方が良いと思います。
このように、「隠れた前提」と呼ばれる「当たり前だと思われる前提は書かれない」ということが勉強をしていて理解できなくなる原因の1つだと考えられます。
と言いたくなりますが、前提をたくさん書いていくと長くなってしまうので、省略される場合があるそうです。
数学の塾を開いている永野裕之さんの著書に、「数学の問題集を作るので、何ページに収めてほしい」という注文があり、解説を省略して書いていかないとページが収まらないということが書かれていました。
このように、解説を書く側も「これで理解できるかな?」と意識して書いているみたいです。
私も、ブログを書いているときに「これで言いたいことが伝わるかな?分からなくなることがないかな?」と意識しているので、書く側は「隠れた前提」を無くそうとしていると思います。
ここまでの内容をまとめると、
もう1つ勉強が分からなくなる原因があると考えているのですが、長くなってしまうので、次の記事に続きます。
→一気に勉強しすぎてない?勉強で分からなくなる原因(その2)
また、この「隠れた前提」の対策と応用も別の記事にします。
仲島ひとみ著、野矢茂樹監修(2018)『それゆけ!論理さん』筑摩書房
「隠れた前提」が紹介されていて、「言いたかったのそれ!」となりました。
この話が面白いなーと思った人には、以下の記事で紹介した本がオススメです。
「100冊以上読んだ勉強法に関する本の中でオススメの本を紹介してみる。「わかる」編」
(私はそのように言う先生には会ったことはありませんが。)
どうして解説を読んでも分からないのでしょうか?
行間には何が書いてあるのでしょうか?
この2つの疑問を解決するのが、「隠れた前提」の存在です。
「解説を読んでいても分からない」、「行間が読めないから何を言っているのか分からない」というのは読み手が「隠れた前提」を知らないからです。
例えば、数学の問題の解説を読んでいて分からなくなるのは、その分野で使う公式やよくある解法のパターンを知らないからということが挙げられると思います。
国語の場合は、(行間に何があるかというと空白しかないのですが、)日本語なのに解けないのは書かれている内容の背景となる知識や用語の意味をきちんと知らないということが挙げられると思います。
よく「国語は日本語だから読める。勉強しなくてよい」みたいに言う人もいますが、解けない人は背景知識や用語の意味を知るという勉強した方が良いと思います。
このように、「隠れた前提」と呼ばれる「当たり前だと思われる前提は書かれない」ということが勉強をしていて理解できなくなる原因の1つだと考えられます。
「じゃあ、分かりやすく前提を全て書いてくれ!」
数学の塾を開いている永野裕之さんの著書に、「数学の問題集を作るので、何ページに収めてほしい」という注文があり、解説を省略して書いていかないとページが収まらないということが書かれていました。
このように、解説を書く側も「これで理解できるかな?」と意識して書いているみたいです。
私も、ブログを書いているときに「これで言いたいことが伝わるかな?分からなくなることがないかな?」と意識しているので、書く側は「隠れた前提」を無くそうとしていると思います。
まとめ
ここまでの内容をまとめると、
- 「隠れた前提」とは何かを言いたいときに「当たり前だから書いていないよー」という前提のこと。
- この「隠れた前提」が「当たり前だと思われる前提は書かれない」ということが勉強をしていて理解できなくなる原因の1つだと考えられる。
- なぜ「隠れた前提」があるかというと、前提をたくさん書いていくと長くなってしまうので、省略せざるを得ないから。
もう1つ勉強が分からなくなる原因があると考えているのですが、長くなってしまうので、次の記事に続きます。
→一気に勉強しすぎてない?勉強で分からなくなる原因(その2)
また、この「隠れた前提」の対策と応用も別の記事にします。
オススメの本、記事
「隠れた前提」が紹介されていて、「言いたかったのそれ!」となりました。
この話が面白いなーと思った人には、以下の記事で紹介した本がオススメです。
「100冊以上読んだ勉強法に関する本の中でオススメの本を紹介してみる。「わかる」編」