今回はそんな感じのことを考えている方に3冊の本を紹介します。
目次
実験・研究がたくさん編(日本の著者)
実験・研究がたくさん編(海外の著者)
勉強法編
記憶術編
ノート編
やる気・思考編
変化球、数学編
「わかる」編
勉強法を見つめ直す編
教育編
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「わかる」編
畑村洋太郎(2005)『畑村式「わかる」技術』講談社
⭐️⭐️⭐️
著者の畑村さんは以前の記事でも紹介した「失敗学」の提唱者です。
本書は「わかる」とはどういう状態か、「わかる」ためには何をすれば良いか、相手にわからせるにはどうすれば良いかということが書かれています。
「わかる」を知りたい方だけでなく、理解する方法を知りたい方や、説明する側の方にもオススメです。
山鳥重(2002)『「わかる」とはどういうことか ー認識の脳科学』筑摩書房
⭐️⭐️⭐️
著者は記憶障害、失語症、認知障害を専門にした医学博士です。
本書は「わかる」とはどういうことか、「わかった」とはどんなときか、「わかる」ためにはなにが必要かということを著者の今までの経験からまとめています。
・「わかる」には種類がある
・「わかった」ときは分類できる
という点がうまくまとめられているなぁと思いました。
西林克彦(2005)『わかったつもり 読解力がつかない本当の原因』光文社
⭐️⭐️⭐️
「わかる」の記事に入れようか迷いました。
本書は上記の2冊とは少し方向性が違います。
本書では文章が「わかったつもり」になるのはどういうときで、「わかる」ためには「わかったつもり」をどう壊していけば良いのかという内容が書かれています。
読んでみると「わかる」って「浅くわかる」「深くわかる」「より深くわかる」のよう段階構造になっているんだなぁと感じるはずです。
スキーマとか認知心理学の話もあるので、その辺りに興味ある方にもオススメ。
参考文献も紹介されていて良いですね。