『ビッグ・ポテンシャル 潜在能力を最高に引き出す法』(ショーン・エイカー著、高橋由紀子訳、徳間書店、2018)を読みました。
本屋に立ち寄ったとき、「ショーン・エイカーさん、いつの間に3冊目の本を出してたの!?」と思い、即購入しました。
著者紹介
著者のショーン・エイカーはポジティブ心理学の第一人者です。「20秒ルール」という20秒以内にできることは習慣にしやすくて、20秒以上かかることは習慣にしにくいというルールを提唱しています。
このルールはメンタリストDaiGoもニコニコの放送で紹介していました。
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本書の内容
本書の内容は一言で言うと、「他者とのつながりが成功へとつながっている」となると思います。「誰かが成功すれば、自分は失敗する」と思われがちです。成功は個人の能力によるものだと思われていますが、実際は周りの人にいかに貢献し、助けられているのかにかかっていることが最新の研究で分かっています。
周りの人の影響についての実験
じゃあ、周りの人とつながることでどんないいことがあると研究で分かっているのかについて気になりますよね。本書には多くの研究が載っていました。
- コミュニティやネットワークの中に健康な人が加わっていると、他のメンバーもより健康になる可能性がある(p.44)
- 3、4歳時は、勤勉な人たち、または社交的な人たちに囲まれていると、勤勉または社交的な子供に育つ(p.45)←ほかの性格でも同様
- 普段寄付をしない人が、寄付する人がそばにいる部署に移ったとき、その部署の平均寄付額が1ドル高くなるごとに移った人の寄付額が53セント上がった(p.49)
- 人に教えるために勉強した方がよく学ぶ(p.50)←この効果を「プロテジュ効果」と呼ぶそうです。初めて知りました。
- バスケットボールの試合の成績はシュートの数ではなく、アシストとターンオーバーというチームの協力の方が影響がある(p.78)
こんな感じで「周りの人って大事だよね」という研究がまだまだ載っていました。
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感想
ショーン・エイカーの本は3冊とも参考文献が巻末に載っていないんですよね。最近のビジネス書の流れって参考文献を載せる流れだと思っているんですけど、今回の3冊目にも参考文献が載っていなかったのは驚きました。
最近、マンガにもショーン・エイカーの「20秒ルール」が出てきたのですけど、流行っているのでしょうか?
文明創生SFサバイバルマンガ『Dr. STONE』がおもしろい!