【動画付き】シナプスが情報を伝える方法―初心者でもわかるといいな。な神経科学(第7回)

2019年2月15日金曜日

初心者でもわかるといいな。な神経科学

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前回はシナプスには電気シナプスと化学シナプスがあることについて書きました。
シナプスはくっついてないんだって!―初心者でもわかるといいな。な神経科学(第6回)

今回は、それぞれどのように次の細部に情報を伝えていくのかを書いていきます。

2-3-2. シナプスでは何が起きているか

まず、電気シナプスについて。
電気シナプスは電気を使って次の細胞に情報を伝えていきます。
電気シナプスの場合は、細胞同士がチャネルという穴でつながっているので、そこに電気が流れることによって情報を伝えていきます。
(電気シナプスについてはあまり詳しくないのでこのくらいに…汗)

つづいて化学シナプスについて。
化学シナプスは次の動画のように物質を使って情報を伝えていきます。

(1)まず、前の神経細胞の末端に活動電位が到達します。
(2)すると、活動電位に反応したカルシウムチャネルという穴が開きます。開くと、シナプス間隙に存在しているカルシウムイオンが穴を通って細胞の中に入ってきます。
(3)カルシウムイオンが引き金となり、細胞の膜に固定されていたシナプス小胞という袋が細胞膜と融合します。そして、シナプス小胞の中にある神経伝達物質がシナプス間隙に放出されます。
(4)シナプス間隙に放出された神経伝達物質は受容体チャネルにくっつきます。(動画ではくっついていません)
(5)すると、受容体チャネルという穴が開きます。
(6)そして、その穴にシナプス間隙にあったナトリウムイオンがシナプス後細胞に入ってきます。
(7)ナトリウムイオンはプラスの電気を持っているので、シナプス後細胞の膜電位はプラスの向きに変化します。

ここから先は、以前書いたように膜電位が閾値を超えると活動電位が発生して、また次の細胞に情報を伝えていきます。

以上のように、化学シナプスでは次の細胞に情報を伝えます。

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まとめ

  • 電気シナプスは電気を使って次の細胞に情報を伝える。
  • 化学シナプスは神経伝達物質を使って次の細胞に情報を伝える。

以上で、「初心者でもわかるといいな。な神経科学」シリーズはおしまいです~。

参考文献

  • カンデル神経科学

自己紹介

あっきー

大学4年間で1,000冊読了。このブログでは、心理学、生き物などのオススメ本について紹介していきます。

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