→「今日はお好み焼きだから、焼きそばを買おう」…これ、通じますか?勉強で分からなくなる原因(その1)
「夜はお好み焼きだから、焼きそばを買う」
という文に
「我が家ではお好み焼きを作るときは、ついでに焼きそばも作る」
という(我が家では)当たり前だから書かれていない前提があります。
今回はその記事に書かなかった、
「じゃあ、『隠れた前提』を解決のためにはどうしたらいいの?」
「『隠れた前提』って何かに使えないかな?」
という質問に答える内容を書いていきます。
「隠れた前提」への対策
勉強をしているときに分からなくなる原因の1つとして「隠れた前提」があると以前の記事では書きました。
→「今日はお好み焼きだから、焼きそばを買おう」…これ、通じますか?勉強で分からなくなる原因(その1)
まず、「隠れた前提」が出てくる(隠れている?)のはその分野では当たり前の前提です。
ですので、問題の解説を読んでいて分からなくなったときには、「分からないのは、この分野で当たり前だけれど、私が知らない知識(公式や解法パターン)があるからではないか?」と自分自身に質問してみるというのはどうでしょうか?
質問することで、教科書や問題集で「隠れた前提」が書かれたページを探す手がかりが得られます。
また、数学のチャートのように似たような問題が並んでいる問題集もあります。
そのような問題集で問題の解説が分からなくなったときは、前の問題で既に解説しているのでこの問題では省略してあるということが多いです。
なので、分からなくなったら、似た問題の解説を参考にするという方法が考えられます。
赤本や資格の対策本でもこの方法は有効で、結構これらの問題集は解説が簡素なのですが、他の問題集の似た問題を参考にしたり、ネットで他に質問している人がいないかと調べてみると良いのではないでしょうか?
あとは、新しい集団に属していて、その中にある「暗黙のルール」も「隠れた前提」の1つだと思います。
その対策としては、既にその集団に属している人に「集団外の人が見たら見慣れないルールがないか?」と聞いてみるのが早いですよね。
他には、集団に属していることで、じっくりと身体や思考になじませていくことが対策になってないかもだけれど、考えられます。
「隠れた前提」を恋愛に使う方法
この「隠れた前提」、実は恋愛心理学の本にはよく書かれています。意中の人を誘うために「パスタを食べに行く?それか中華を食べに行く?」と聞くような、ダブルバインドと呼ばれる心理テクニックです。
この例では「意中の人は自分と食事に行く」という「隠れた前提」が隠れています…これだけ有名な心理テクニックだとバレてるときもありそうですけれど。
このように恋愛だけでなく、何かを前提として話をするときに、相手に前提を話してしまうのではなく、前提をあえて言わないことで、自分に有利に話を進める方法が「隠れた前提」の応用例として考えられます。
まとめ
以上、「隠れた前提」の対策と応用を見てきました。
ここまでの内容をまとめると以下のようになります。
- 理解ができないことがあったら、「この分野で当たり前だけれど、私が知らない知識があるのではないか?」と自分に質問してみる。
- 「隠れた前提」は恋愛の心理テクニックとして有名なダブルバインドとして使われている。
オススメの本、記事
「隠れた前提」が紹介されていて、「言いたかったのそれ!」となりました。
この話が面白いなーと思った人には、以下の記事で紹介した本がオススメです。
「100冊以上読んだ勉強法に関する本の中でオススメの本を紹介してみる。「わかる」編」
勉強がわからなくなる原因について書きました。
「今日はお好み焼きだから、焼きそばを買おう」…これ、通じますか?勉強で分からなくなる原因(その1)
一気に勉強しすぎてない?勉強で分からなくなる原因(その2)